カステッロ・ヴィッキオマッジョ（Castello Vicchiomaggio）との出会いは偶然から。
世の中にキャンティワインは数あれど、本当に美味しいものを見つけたい。現地で愛されているキャンティを見つけるべくトスカーナに出張したスタッフ。地元のレストランに入り、ワインを注文しようとしたところ「それよりこっちのほうがうまいよ！」という店員の猛烈なプッシュをうけ、頼んだのがヴィッキオマッジョの「FSM」でした。
キャンティといえばご存じの通りサンジョヴェーゼ、しかしFSMはメルロー100％。疑いながらも飲むと驚くほどに美味しい！なにより国際品種メルローでありながらトスカーナワインの特徴がありとあらゆるところから感じられる。本質をとらえた表現力に魅了され、レストランを通じてすぐにヴィッキオマッジョにコンタクトをとりました。

ワイン醸造の古典的なスタイルを継承しつつも、革新的な技術も積極的に取り入れるヴィッキオマッジョ。
彼らが作るキャンティはトスカーナのフィロソフィーを抱きながらもありきたりでなく、出会ったときから今でもずっと私たちを驚かせ続けます。


（写真は現当主ジョン・マッタ氏とサンジョベーゼ）

小石が多く、粘土成分を多く含む肥沃な「グレーヴェ・イン・キャンティ」内の小さな畑より。
畑の標高は220〜265ｍ、南南東向きで日当たりは良好ですが土地が狭いため収穫量は少なく年間6000本しか生産できない貴重なキャンティ。
グレーヴェ・イン・キャンティ出身のワインの特徴である丸みをおびたソフトなタンニンがアゴスティーノ・ペトリにも現れており、洗練された味わいを実現しています。
一方で骨格は力強くフルボディ。奥行きのある華やかさ、飲み終わったあとの長い余韻もすばらしいです。

搾取した果汁に果皮を漬け込み（マセレーション）15日間、じっくりと旨味を引き出します。
「ラ・プリマ キャンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ」に使用した2回目のバリック樽で熟成後、フレンチオークの大樽で熟成。合計で18ヶ月の熟成を行います。
その後瓶詰し、少なくとも4〜6ヶ月の熟成を経てリリースします。

飲み頃温度は16−18℃。
リリース後すぐに味わえますが数年かけると熟成度が増すタイプで、この2019年ヴィンテージは今まさに飲み頃です。

ローストしたお肉や野菜。熟成したチーズ、焼きパスタとも。

毎年多くの評価を受けるアゴスティーノ・ペトリ。イタリアの国を超えて世界で高く評価されています。

■2018年の受賞一例
・イタリアの最もポピュラーなワイン評価誌「ガンベロロッソ（Gambero Rosso)」で
　ドゥエ・ビッキエーリ（非常に良質）受賞
・イタリアソムリエ協会が発行しているワイン専門誌「ビベンダ（BIBENDA）」で
　4グラッポリ（高レベルで際立つワイン）受賞
　「キャンティクラッシコリゼルヴァの典型的な香り。非常にバランスのとれたタンニンで、余韻が大変長い」
・イタリアのワイン評価誌「ヴェロネッリ（I VINI DI VERONELLI）」で3ステッレ（最高賞）受賞

・果実味と心地良さに重点を置くワイン評論家「ルカ・マローニ」より91点獲得
・ワイン評価サイト「ジェームス・サックリング」で91点獲得
　「ベリーとチョコのキャラクターを備えた豊かな2014年。ミディアムボディでフレッシュ。美味しい」
・アメリカの有名ワイン評価誌「ワインスペクター（Wine Spectator）」で92点獲得
　「フィニッシュの強さと優雅さがしっかりとある」
・アメリカのワイン評論会「Los Angeles International Wine Competition」で金賞受賞
・イギリスの国際酒類競技会「IWSC」で金賞受賞