シチリアに古くから存在した土着品種「グリッロ」100％。
若々しくフレッシュな酸味があり、軽やかなワインを作ってくれるブドウです。

かすかに緑がかったフレッシュな色合い。
グレープフルーツなどの柑橘系の香り、桃やマスクメロンの魅惑的な香り、
マジョラム、ヴェルヴェンヌなどハーブ、野花やミントの香りが入り混じって爽快感があふれます。
口当たりはやわらか。じんわりと感じる豊かなボリュームとミネラル、後口はドライに引き締まります。
ほのかな苦味と鼻の奥に残るハーブの香りを感じながら目を閉じれば、
まるで草原の中で風に吹かれているかのようなイメージが浮かびます。

グリッロはブドウ品種の名前でもありますが、イタリア語で幸運の象徴「コオロギ」を意味します。そしてスルスルはアラビア語に由来するオノマトペでコオロギのさえずりのこと。
ラベルは小さな女の子の目を通して見た春の美しさを表現しています。裸足の少女は幼き頃のガブリエラ（ジャコモ・ラッロの妻で、ともにドンナフガータの創設者）。やわらかく咲く花と草の間をスキップで軽やかに駆け抜けていきます。彼女の耳にはスルスル〜というコオロギのさえずりが甘く優しく聞こえているのでしょう。

■畑情報
シチリア西部、コンテッサ・エンテリーナ・エステートより。マルサラとサレミの中間部にて。
標高200〜400ｍの丘陵地。土壌はpH7.5〜7.9の弱アルカリ性、 栄養素(カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、マンガン、亜鉛)が豊富です。石灰質が25〜30％、泥質でカルクアルカリ岩を含む。
冬は寒さは穏やかで夏は乾燥して風があり爽やか。昼と夜の気温差は激しめ。
１つの樹に対して6〜10個の芽を残してのギュイヨ垣根仕立て。
1haあたりの植樹は3,500〜4,500本。収穫量は75〜85キンタルです。

■醸造方法
ブドウの収穫は8月後半〜9月の間。
14〜16℃で発酵、ステンレスタンクで2ヶ月、瓶内で少なくとも3ヶ月熟成させて仕上げます。
●アルコール度数12.86％


（ドンナフガータはシチリアに畑を複数所有しています。島の西側コンテッサ・エンテリーナはドンナフガータ誕生の地）

（コンテッサ・エンテリーナの醸造所と畑。ここには太陽光発電システムを2つ設置しています）

飲み頃温度は十分に冷やして9〜11℃で。中型のグラスがおすすめです。
フレッシュさを味わうためリリースから3年以内に飲んでいただきたいです。

具材たっぷりのパニーニやサンドイッチ、野菜料理と。
魚介料理全般（特に加熱した料理がお勧め）、貝の白ワイン蒸し、白身魚のムニエル、
焼き鳥（塩）、チーズはフレッシュタイプがおすすめです。

・世界的なワイン評論家ジェームス・サックリング氏によるワイン評価サイトJAMES SUCKLING.COMで91点を獲得
・ドイツの国際ワイン品評会Berlin Wine Trophy（ベルリンワイントロフィー）で金賞受賞
・アメリカ三大ワイン雑誌のひとつWine Enthusiast（ワイン・エンスージアスト）で90点の評価を獲得
・ワインサイトVinous（ヴィノス）で90点の評価を獲得

■ドンナフガータ(DONNAFUGATA）
1983年設立 イタリア シチリア島のワイナリー。170年以上にわたり高級ワインを手掛けてきたファミリーの４代目ジャコモ・ラッロとシチリア島のブドウ栽培のパイオニアである妻ガブリエラによって設立され、現在は彼らの娘ジョゼと息子アントニオが中心となり、洗練された高品質なワインをリリースしています。
シチリア独特のテロワール、歴史や文化が落とし込まれたワインは画家ステファノ・ヴィターレが描いた美しいラベルをまとってリリース。ほかにはない存在感でイタリアのみならず世界中から愛されています。
ドンナフガータ公式ホームページ（イタリア語・英語ほか）


（左からジョゼ、ガブリエラ、アントニオ）