歴史と伝統を語り継ぐ生産者
ラモーレ・ディ・ラモーレは50ヘクタールのブドウ畑を所有しており、海抜は約350m〜550m、南に向いた畑です。そして約4.15ヘクタールのオリーブの森も所有し、オリーブオイルも生産しています。
収穫される葡萄もバラエティー豊かです。比較的標高の低い地では砂利と粘土質の土壌で日照が豊かなため、アロマが豊かな葡萄が、標高の高い地ではもろい白亜質のガレストロ土壌と石灰質土壌が入り組んだミネラル溢れる土壌と、強い風が吹き、寒暖差が激しい気候から、エレガントでミネラル溢れる葡萄が収穫されます。
これらの葡萄の特性を熟知した栽培家と醸造家により、「キャンティの中のキャンティ」とも言える 本物のテロワールの特徴を表現したワインが産み出されます。
- 左)「アルベレーゼ」(硬石)/右)「ガレストロ」(軟石)
この二つの土壌は非常に珍しく、他のキャンティにはない特長です。
ガンビネーゼという方式でマセレーションされており、30hl入る大きいステンタンクが並んでいます。この方式はタンク内で果汁と果皮をうまく循環し、短時間でポリフェノールを含む色素を取り入れる方式です。エイジングに使う木樽は昔ながらの楕円形の物を使用しています。
熟成させている樽は主に木目が粗いアメリカンオークと、木目が細かいフレンチオークの2種類です。
焼きは両方ともミディアムで、全て手造りの樽を使用しています。
この他にも、VTによって個性がある為、ライトトーストの樽を使用することもあります。
キャンティクラッシコは、最も古く、歴史と伝統があるエリアでキャンティ同盟を設立。現在ではキャンティと一線を画して、単独のD.O.C.G.を有しています。そんな歴史と伝統に裏づけされた キャンティ・クラッシコは、通常2〜7年で飲みますが、リゼルヴァは10年以上熟成しても、なお進化します。サンジョベーゼ種80〜100%で作られ、カナイオーロ、カベルネ、メルローが混醸に使われます。